記事も画像もできました!プレビューもきれいなので、すぐ公開ボタンを押していいですよね?
完成が見えてうれしい時ほど、一度だけ止まろう。公開すると読者がアクセスできるようになり、検索エンジンに取得される可能性もあります。SNS連携や共有設定があるサイトでは、外部へ情報が広がることもあります。戻せる準備と公開対象を先に確認しよう。
表示は前の記事で確認しました。ほかに何を見れば、公開してよいと判断できますか?
バックアップ、変更差分、内容、表示と操作、SEO、個人情報、公開と復旧の七つを順に見よう。一つでも重大な不明があれば、公開せず理由を残せばいいよ。
WordPressの公開前確認は、誤字を探すだけではありません。 公開する一件、変更した場所、戻し方、検索結果に出る情報、個人情報、リンクやフォームまで確認し、「公開してよい」と判断できる証拠を揃えます。
この記事は記事・固定ページ・デザイン変更に共通する最終確認です。画面幅や横スクロールの詳しい調べ方は PC・スマホの表示崩れ確認 で説明しています。
公開ボタンの前で確認する七項目
| 確認 | 合格の目安 | 止める例 |
|---|---|---|
| バックアップ | 変更前のDB・ファイルと復元入口が分かる | 保存場所や戻し方が不明 |
| 変更差分 | 対象一件と変更箇所を説明できる | 別ページまで変わっている |
| 内容 | 事実・日付・料金・リンク元を確認した | 推測や古い条件が残る |
| 表示と操作 | PC・スマホ・主要リンクが正常 | 横はみ出し、画像切れ、押せない |
| SEO | title、description、canonical、index方針が一致 | 別URLを正規URLにしている |
| 個人情報 | 秘密値・下書きメモ・実在情報が出ていない | 認証情報やテスト用個人情報が残る |
| 公開と復旧 | 公開対象、公開後確認、戻すRevisionが分かる | 一括公開や復旧不能 |
1. バックアップは「ある」ではなく戻せるかを見る
バックアップの日時、DBとファイルの組、保存先、復元入口を確認します。変更後に注文や問い合わせが増えている場合、古いDBへ戻すと新しいデータを失う可能性もあります。
公開前にバックアップ状態を確認してください。
・変更前のDBとファイルの取得日時
・本番環境の外にある保存先
・復元を開始する管理画面または手順
・復元すると失われる可能性がある公開後データ
・今回戻す対象となるRevisionまたはファイル
不足があれば公開せず、不足項目だけを報告してください。
詳しい保存範囲は WordPress作業前のバックアップ完全チェックリスト で確認できます。
昨日の日付のバックアップが一覧にあるので安心していました。でも、中身がDBだけかファイルもあるか見ていません。
記事本文がDB、画像がuploads、見た目がテーマにあることも多い。今回変えたものを戻せる一組か確かめよう。
公開後に申込みが入ってからDBを昨日へ戻したら、その申込みまで消える可能性がありますね。
そう。だから「戻せる」だけでなく「何が失われるか」も公開前に書いておくんだ。
2. 変更差分から対象外の変更を見つける
完成画面だけを見ると、裏側で変わった設定や別ページを見逃します。今回の目的に必要な変更と、作業前から存在した変更を分けます。
- 変更した記事、固定ページ、ファイル、設定を列挙する。
- タイトル、URL、公開状態、カテゴリが意図せず変わっていないか確認する。
- 既存の未保存変更を上書きしていないか確認する。
- 対象外の整形、改名、一括置換が混ざっていないか確認する。
- 意図していないファイル・画像・記事の削除が0件か確認する。削除が作業目的に含まれる場合は、対象が指定どおりか確認する。
今回の目的:【目的】
公開対象:【記事・固定ページ・ファイルを一件ずつ】
維持するもの:【URL、フォーム、既存記事、共通設定】
現在の差分を読み、目的に必要な変更、作業前からあった変更、対象外の変更に分けてください。
対象外の変更や削除があれば公開せず、場所と影響を報告してください。
3. 読者が判断に使う情報を読み直す
誤字より先に、読者の判断を変える情報を確認します。料金、契約期間、対応バージョン、手順、日付、引用元、広告表記は間違えた時の影響が大きいためです。
| 情報 | 確認すること | 書き方 |
|---|---|---|
| 料金 | 税込・期間・更新額・確認日 | 変動するなら公式画面での再確認を促す |
| 仕様 | 対応版、条件、例外 | 断定できない範囲を明示 |
| 手順 | 画面名、順序、戻し方 | 操作前後の状態を分ける |
| 比較 | 比較条件が同じか | 向く人・向かない人を併記 |
| 広告 | PR表記、リンク先、属性 | 記事内容と広告を混同させない |
最後の校正は誤字脱字を探す時間だと思っていました。料金や日付の方が先なんですね。
「少し読みづらい」より「古い料金で申し込んだ」の方が影響が大きい。読者の判断を変える情報から確認しよう。
「必ず」「絶対」「全員」という言葉も、根拠がなければ直した方がよさそうです。
そうだね。条件や確認日を添え、分からない部分は公式情報で確認する案内にしよう。
4. PC・スマホで見て、主要操作を試す
1280pxと390pxを最低限の入口にし、ページ先頭から末尾まで確認します。見た目の後に、目次、メニュー、関連記事、主要ボタンを実際に押します。
- ページ全体の横スクロールがない。
- 画像切れがなく、縦横比が自然。
- 表とコードの先頭・末尾が読める。
- 会話の画像、名前、吹き出しが重ならない。
- 目次、内部リンク、外部リンクが想定先へ進む。
- フォームは許可なく本番送信せず、入力と送信を分ける。
5. SEO設定は本文と同じ約束になっているか
SEOタイトルは検索結果の入口、H1はページ内の題名、メタディスクリプションは内容の予告です。三つが違うテーマを約束していないか確認します。
公開前に次を確認してください。
・SEO titleが記事の主題を自然に表す
・H1が本文の内容と一致する
・meta descriptionが読者の疑問と得られる答えを示す
・canonicalが公開予定の正しいURLを指す
・index/noindexがカテゴリ方針と一致する
・URL変更がある場合は旧URLの扱いが決まっている
本文と異なる約束、別記事のURL、空欄があれば公開せず報告してください。
検索結果プレビューがきれいならSEOは大丈夫だと思っていました。canonicalという欄は触ったことがありません。
canonicalは、この内容の基準となるURLを検索エンジンへ伝えるものだよ。別記事のURLなら、見た目が正常でも大きな問題になる。
公開したのに検索へ出したくないテストページは、noindexのままにする場合もありますか?
あるよ。大切なのは全部indexにすることではなく、そのページの公開目的と設定を一致させることだね。
6. 公開してはいけない情報を探す
本文だけでなく、画像、コード例、代替テキスト、ファイル名、リンク先も確認します。画面キャプチャにメールアドレスや管理画面URLが写ることもあります。
| 探す場所 | 公開しない情報 | 対応 |
|---|---|---|
| 本文・コード | パスワード、APIキー、秘密鍵 | 秘密値を出力・転載しない |
| 画像 | 氏名、メール、住所、注文番号 | 安全な例へ差替え、必要ならマスク |
| リンク | 管理画面、限定URL、個人ファイル | 公開用URLへ修正 |
| 下書きメモ | 社内指示、未確認情報 | 本文から除外 |
| メタ情報 | ローカルパス、仮タイトル | 公開値へ置換 |
設定ファイルの存在を確認する必要があっても、秘密値そのものを会話・ログ・報告へ表示、転載、保存、外部送信しません。
7. 公開対象と戻し方を一文で言えるか
「問題なければ全部公開」ではなく、対象を一件ずつ指定します。公開後に問題が出た時、どのRevisionやファイルへ戻すかも先に決めます。
公開を許可する対象:【記事ID・タイトル・URLの一件】
同時に公開しない対象:【ほかの記事、共通設定、別サイト】
公開後の確認:【公開URL、PC、390px、リンク、画像、canonical】
問題が出た時の戻し先:【Revision ID、バックアップ日時、対象ファイル】
停止条件:【対象不明、差分増加、個人情報、画像切れ、復旧不能】
合格項目と未実施項目を分けて報告し、停止条件がなければ指定した一件だけ公開してください。
公開する記事IDとURLを一件に絞りました。ほかの記事や共通設定は公開しない、と書きます。
それなら公開後に何が変わったか追いやすいね。戻すRevisionも先に控えておこう。
FAQの読点が一つ気になる程度でも、全部止めますか?
読者の誤判断、操作不能、情報漏えい、復旧不能なら止める。軽い表記は修正して再確認できる。理由と重要度を分けよう。
公開してよい・修正してから・公開停止の判断表
| 判定 | 状態 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 公開してよい | 必須項目が合格し、対象と戻し方が明確 | 一件だけ公開し、本番URLを再確認 |
| 修正してから | 誤字、軽い余白、説明不足など対象内で直せる | 修正、同条件で再検査 |
| 公開停止 | 秘密情報、リンク不能、誤料金、対象不明、復旧不能 | 公開せず、原因と必要な判断を報告 |
Codexへ渡す公開前最終依頼文
次のWordPress記事を公開前検査してください。
対象:【記事ID、タイトル、予定URL】
確認項目:
1. バックアップ日時・保存先・復元入口
2. 今回の差分と対象外変更・削除の有無
3. 料金・日付・仕様・リンク元など判断に関わる事実
4. 1280px・390pxの表示、画像、表、コード、会話
5. 目次・内部リンク・外部リンク・主要ボタン
6. SEO title、H1、description、canonical、index方針
7. 秘密値、個人情報、下書きメモ、管理画面URLの混入
8. 公開対象一件と、問題時に戻すRevision
各項目を「合格・要修正・未実施」で報告してください。
重大な不明があれば公開せず止まってください。
合格した場合だけ指定した一件を公開し、公開URLで同じ表示・リンク・SEO設定を再確認してください。
公開環境をこれから用意する人へ
既存サーバーで公開できる人は新しい契約不要です。公開先がまだない人だけ、SSL、バックアップ、復元入口、料金を確認してください。
エックスサーバー
WordPressの公開先をまだ持っていない人だけが確認できる候補です。公開前チェックだけなら新しい契約は不要です。
不要な人: 既存サーバーでバックアップ、SSL、復元手順を確認できている人は乗り換え不要です。
注意点: Codexとは別契約です。料金、更新額、契約期間、バックアップ条件を申込画面で確認してください。
公開環境の条件を確認する広告・PRを含みます。
よくある質問
プレビューが正常なら公開してよいですか?
差分、SEO、個人情報、バックアップも確認します。公開後はキャッシュや実URLを含む本番画面でも再検査します。
誤字が一つあれば公開停止ですか?
軽い表記は修正して再確認できます。誤料金、秘密情報、操作不能、復旧不能など影響の大きい問題と分けます。
canonicalは空欄でもよいですか?
CMSが公開URLを自動設定する場合もあります。公開HTMLで最終的に正しい正規URLが出力されるか確認してください。
フォームは本番送信しますか?
許可なく送信しません。入力、エラー、実送信、メール到着を分け、テスト環境か許可済み宛先で確認します。
バックアップがあれば復元テストは不要ですか?
保存物が開けるか、復元入口へ到達できるかを確認します。可能なら本番外で復元手順を試します。
複数記事をまとめて公開できますか?
できますが、最初は一件ずつ公開・確認すると問題の原因を追いやすくなります。対象一覧と戻し先を記事ごとに持ちます。
公開後に古い表示が出たら再編集しますか?
先にキャッシュや配信ファイルを確認します。原因を特定せず同じ修正を重ねないでください。
公開済みと完了は同じですか?
同じではありません。公開URLで表示、リンク、SEO設定まで確認して初めて公開後確認済みです。
表示だけでなく、差分、SEO、個人情報、戻すRevisionまで確認できました。公開するのはこの記事一件だけです。
証拠が揃ったね。公開した後も同じURLを開き、プレビューとの違いを確認しよう。
公開ボタンを押した時点では「公開済み」、本番を見終えたら「公開後確認済み」と分けて記録します。
その分け方なら、次の人も未実施を完了と勘違いしない。落ち着いて一件ずつ進めれば大丈夫だよ。
公開ボタンを押す前に、理由を一行で残す
公開前チェックの目的は、不安を増やすことではありません。バックアップ、差分、内容、表示と操作、SEO、個人情報、公開と復旧を確認し、「なぜ公開してよいか」を説明できる状態にすることです。
一件だけ公開し、本番URLで再確認し、公開済みと公開後確認済みを分けて記録してください。 次は公開後に確認するキャッシュ、canonical、サイトマップ、旧URLを詳しく扱います。