WordPressへ運営メンバーを追加するときは、全員を管理者にせず、その人が必要な作業だけできる権限を選びます。「ユーザー → 新規ユーザーを追加」で専用アカウントを作り、本人が初回ログインとパスワード変更を確認します。共有アカウントを避けると、誰が何を変更したか追いやすくなります。
最初に答え:担当作業を決め、必要最小限の権限で専用アカウントを追加する
投稿を自分で公開する人は投稿者、下書きだけ作る人は寄稿者、他人の記事も管理する責任者は編集者が候補です。管理者はプラグイン・テーマ・ユーザーまで変更できるため、運営責任者だけに限定します。
- 担当する作業を一覧にする
- ユーザー → 新規ユーザーを追加を開く
- 本人専用のユーザー名とメールを入力する
- 必要最小限の権限グループを選ぶ
- 本人がログインしテスト作業を行う
5つの標準権限を作業で選ぶ
購読者はプロフィール中心、寄稿者は下書き作成、投稿者は自分の記事公開、編集者は他人の記事を含むコンテンツ管理、管理者はサイト設定全般を扱えます。プラグインにより追加権限がある場合は公式仕様を確認します。
| 見え方 | 原因候補 | 最初の確認 |
|---|---|---|
| 下書きだけ作る | 寄稿者 | 画像アップロード要否も確認 |
| 自分の記事を公開 | 投稿者 | 他人の記事は管理しない |
| 編集部を管理 | 編集者 | 設定変更は不可 |
| サイト設定も担当 | 管理者 | 人数を最小限 |
手順1:必要作業から権限を決める
投稿作成、画像追加、公開、他人の記事編集、プラグイン更新、ユーザー追加の六項目を並べ、必要な列だけに印を付けます。肩書きではなく実作業で選びます。
短期の外注へ管理者を渡さず、作業期間と削除日も決めます。
記事を書いてもらうだけなら、寄稿者からでよさそうですか?
画像も入れてほしくなったら、あとで変えられるんでしょうか。
記事を書くところからなら、寄稿者で始めて大丈夫だよ。
足りなくなった時に少しずつ増やせるから、最初から大きく渡さなくていいんだ。
あとから変えられるなら安心です。
最初は小さな権限で、一緒に画面を見てみたいです。
うん、その進め方が安心だね。
本人の画面で見えるものを確かめて、足りない時だけ変えようね。
手順2:新規ユーザーを追加する
「ユーザー → 新規ユーザーを追加」で重複しないユーザー名と本人のメールを入力します。表示名にメールアドレスが公開されないよう、初回ログイン後のプロフィールも確認します。
パスワードをチャットで共有せず、本人宛ての設定メールまたは安全な受け渡しを使います。
手順3:本人の画面で権限を確認する
本人がログインし、投稿作成、画像追加、プレビューなど予定作業をテストします。必要メニューがない場合もすぐ管理者へ上げず、一段階の権限差を確認します。
管理者にしかできない作業は、管理者が代行する運用も選べます。
退職・契約終了時に安全に削除する
削除前に本人の記事、メディア、未公開下書きを確認します。ユーザー削除画面ではコンテンツを別ユーザーへ割り当て、記事を一緒に削除しない選択をします。
アプリケーションパスワード、外部サービス、共有APIがある場合は別途無効化します。
招待メールが届かないって言われました…。
私がメールアドレスを打ち間違えたかもしれなくて、ちょっと焦っています。
打ち間違いかもって焦るよね。
まずアドレスと迷惑メールを見てもらおう。同じ人を急いでもう一度作らなくて大丈夫だよ。
同じ人をもう一度追加しなくていいんですね。
迷惑メールとアドレスを、もう一回ゆっくり見てもらいます。
そこは怖くて当然だよ。
削除する前に記事を後の担当者へ渡せるから、「すべて消去」は選ばず一緒に確認しようね。
権限は「今必要な作業」から逆算する
| 権限 | できることの目安 | 想定する担当 |
|---|---|---|
| 購読者 | プロフィール管理、限定コンテンツの閲覧 | 会員・閲覧者 |
| 寄稿者 | 自分の記事を作成できるが公開できない | 文章だけを提出する外部ライター |
| 投稿者 | 自分の記事と画像を扱い、自分で公開できる | 担当範囲を任せる執筆者 |
| 編集者 | 他人を含む記事・固定ページを編集、公開できる | 編集責任者 |
| 管理者 | 設定、テーマ、プラグイン、ユーザーまで管理 | サイト所有者・保守責任者 |
寄稿者は標準状態では画像アップロードができないなど、権限名から想像した動作と違うことがあります。プラグインで権限を変更しているサイトもあるため、表だけで決めず、テスト用アカウントで実際のメニューを確認します。迷ったら低い権限から始め、必要な作業が確認できた時だけ引き上げます。
追加前に本人確認と連絡経路を決める
入力するメールアドレスは、担当者本人が管理するものか確認します。会社を辞めた人の共有アドレスや、複数人が知る共通メールを管理者に使うと、誰が操作したか追えません。ユーザー名も「editor1」のような使い回しを避け、担当者を識別できる命名規則にします。ただし、公開画面に表示される名前はユーザー名と分けて設定できます。
初期パスワードを手動で伝える場合、URL・ユーザー名・パスワードを同じメッセージへまとめないようにします。より安全なのは、WordPressからパスワード設定メールを送り、本人に設定してもらう方法です。初回ログイン後に二要素認証を有効化できる運用なら、設定完了まで確認します。
招待メールが届かない時の確認順
まず入力したメールアドレスの綴り、迷惑メール、受信拒否を確認します。管理画面のユーザー一覧にアカウントが作成済みなら、同じユーザーを重複して追加せず、パスワード再設定メールを送ります。サイトからほかの通知も届かない場合は、送信元メール、SMTP設定、サーバーのメールログを確認します。
メールが届かないからといって、チャットへ平文パスワードを貼り続けるのは危険です。一時パスワードを別経路で伝える場合も、初回ログイン直後の変更を条件にします。作業期限が短い外注担当には、有効期間を決め、終了日に削除または権限を下げる予定も先に登録しておくと忘れにくくなります。
追加後は本人の画面でテストする
管理者としてユーザー一覧に表示されたことだけでは不十分です。本人にログインしてもらい、必要なメニューが見えること、不要な設定が見えないこと、記事の作成・画像追加・公開のどこまでできるかを確認します。管理者権限の自分の画面を見ながら「できるはず」と判断すると、公開直前に権限不足が分かることがあります。
一方、外注ライターにプラグインやユーザー管理が見えるなら権限過多です。作業に必要な画面を一覧にし、その範囲を超える操作ができないことも確認します。役割をカスタマイズするプラグインを使う場合は、標準権限から何を追加・削除したかを記録してください。
担当者が離れる時は記事を消さない
ユーザー削除時には、その人が作った記事をどうするか選択する画面が出ます。「すべてのコンテンツを消去」を選ぶと、必要な記事まで削除される危険があります。通常は、残す記事をサイト所有者や後任者へ割り当て直してから削除します。削除前に投稿一覧で担当記事、固定ページ、メディア、予約投稿を確認してください。
一時的に作業を止めたいだけなら、すぐ削除せず、権限を購読者へ下げる、パスワードを無効化する仕組みを使うなど、サイトの運用方針に合わせます。操作ログがある場合は、退任前後の重要な変更も確認します。
マルチサイトでは管理者より上の権限がある
WordPressマルチサイトには、ネットワーク全体を管理する「特権管理者」があります。個別サイトの管理者とは権限範囲が違い、テーマやプラグインの管理方法も変わります。通常の単一サイト記事を見ながら設定すると迷いやすいため、画面上部に「サイトネットワーク管理」がある場合は、ネットワーク管理者へ確認してから追加します。
辞めた人を削除する時、記事まで消えそうで怖いです…。
「すべて消去」は押さない方がよさそうですよね?
公開ページが残っていてよかったね。
ログインできないことと、記事と著者名が残っていることまで見られたら、今日は十分だよ。
記事を引き継いでから削除できました!
公開ページが残っていて、ほんとうにほっとしました。
成功したと判断するチェック
追加した本人が専用アカウントでログインし、予定した作業だけ実行でき、不要な設定画面へアクセスできず、表示名とパスワードも安全な状態です。
- 担当作業を列挙した
- 最小権限を選んだ
- 専用メールを使用した
- 本人画面でテストした
- 削除・引き継ぎ方法を決めた
複数担当者で運営するサイトの管理環境を選ぶなら
ユーザー追加のためにサーバー変更は不要です。これから事業サイトを立ち上げ、複数担当者で運用しながら、障害時に国内サポートへ相談できる環境を選びたい場合だけ比較します。
広告・PRを含みます。料金・特典は公式ページで最新条件をご確認ください。
よくある質問
記事担当を管理者にしてはいけませんか?
禁止ではありませんが権限が強すぎます。必要作業に合う投稿者・編集者を検討します。
ユーザー名は後から変えられますか?
標準画面では変更しにくいため、追加時に慎重に決めます。表示名は変更できます。
削除すると記事も消えますか?
削除時にコンテンツの引き継ぎ先を選びます。削除を選ばないでください。
まとめ:作業を先に決め、最小権限で招待する
担当作業から権限を選び、本人専用アカウントを追加します。本人画面で必要作業と不要メニューを確認し、終了時の記事引き継ぎまで決めます。
既存サイトで権限設定とログイン確認まで完了した人は、今回の操作が完了した時点で新しい契約を検討する必要はありません。新規サイトや運用環境全体を見直す場合だけ、条件を比較してください。
エックスサーバーの公式情報を確認する