WordPressのサーバー乗り換え費用は、新サーバー代だけでは決まりません。 最低でも「新サーバーの初回支払額」「旧サーバーを残す重複期間」「移転作業」「ドメイン」「独自ドメインメール」の5項目を分けて計算します。自分で移行できれば移転作業費を0円にできる場合がありますが、代行を頼むと1サイトごとの料金が加わります。
計算式は「新サーバーの初回支払額+旧サーバーの重複分+移転作業費+ドメイン費+メール移行費+外部ライセンス費」です。月額表示だけを比べず、申込日に支払う金額と、移転完了までに追加で発生する金額を分けて記入します。
最初に総額を5項目へ分ける
| 費用 | 確認する画面 | 0円にできる条件 |
|---|---|---|
| 新サーバー初回支払額 | 申込確認画面の契約期間・税込合計 | 0円にはならない。割引後総額を確認 |
| 旧サーバー重複分 | 旧契約の更新日・解約日 | 残存期間内に確認を終え、追加更新が不要 |
| WordPress移転作業 | 移行機能または代行サービス料金表 | 無料移行機能を自分で使い、対象条件を満たす |
| ドメイン | ドメイン契約・更新・移管画面 | 移管せずDNSだけ変更、または特典条件内 |
| メール | メールアカウント一覧と使用容量 | 新環境へ自分で再作成し、保存メール移行が不要 |
この表のうち、必ず発生するのは新サーバーの初回支払額です。「月額693円〜」のような表示は、長期契約やキャンペーンを月あたりへ割り戻した数字の場合があります。申込画面で12か月分や36か月分を一括払いするなら、家計や事業の資金繰りでは一括の税込金額を使います。
旧サーバー代は無駄ではなく、移転確認のための猶予です。新サーバーでトップページが見えただけでは解約せず、投稿、画像、問い合わせフォーム、管理画面、独自ドメインメールを確認します。確認が終わる前に旧契約の自動更新日が来る場合は、更新単位も見積もりへ入れてください。
移転作業費は自分で行う範囲と代行へ頼む範囲で決まる
無料移行機能を使える場合でも、移転費用の総額が自動的に新サーバー代だけになるわけではありません。WordPress本体のコピーを自分で行えても、旧サーバーを残す期間、DNSの切り替え、独自ドメインメール、移行後の表示確認に費用や作業時間が残るためです。
代行を検討するときは、料金の安さだけで並べず、「WordPressデータのコピー」「DNS変更」「メールデータ」「移行後の動作確認」のうち、どこまで含まれるかを公式料金表で確認します。対象外の作業は消えたのではなく、自分で行う作業または別見積もりとして費用メモへ戻してください。サービス料金と対象範囲は変わるため、契約直前の公式画面に表示された税込額を使います。
私、代行を頼めば、URLの切り替えもメールも全部お任せできると思っていました。料金表の金額だけ見て、もう安心だと思いかけていたのが、ちょっと恥ずかしいです。
恥ずかしがらなくていいよ。代行は頼もしいけれど、運んでくれる範囲は会社ごとに違うんだ。対象外の作業は、自分でやるのか、別に頼むのかを決めれば大丈夫だよ。
なるほど、代行料金が高いか安いかだけを見る話じゃないんですね。まだ自分でできる自信はないけれど、対象外の欄なら落ち着いて読めそうです。
その見方ができれば十分だよ。次は、移すサイトとメールアドレスがいくつあるか、一緒に数えてみようか。
サイト数を数えて代行料金の掛け違いを防ぐ
「1契約33,000円」ではなく「1サイト33,000円」と書かれているサービスでは、同じサーバー内にWordPressが3つあれば、単純計算で99,000円になる可能性があります。サブドメインやサブディレクトリに別のWordPressを置いている場合も、管理画面の「サイトURL」だけでなく、サーバー側のWordPress一覧とデータベース一覧を照合します。
- WordPress管理画面の「設定」→「一般」でサイトアドレスを控える
- サーバー管理画面のWordPressインストール一覧を開く
- 独立した管理画面へ入るURLごとに1サイトとして仮集計する
- マルチサイト、容量超過、古いPHPなど代行対象外条件を確認する
- 代行窓口へURL数と構成を伝え、正式な件数判定を受ける
プラグインやテーマのライセンス費も確認します。サーバーを変えただけで追加購入が不要なこともありますが、利用ドメイン数やサイト数で契約が分かれる製品は、再認証やライセンス追加が必要です。ここはサーバー料金へ混ぜず「外部サービス」として別行にします。
ドメインは移管費用とDNS変更を混同しない
サーバーを乗り換えても、ドメイン管理会社まで変える必要はありません。ドメインを現在の会社へ残し、ネームサーバーやDNSレコードだけを新サーバーへ向けるなら、ドメイン移管費が発生しない場合があります。一方、管理会社もまとめる場合は、移管料金、更新期限、移管できない期間を確認します。
無料ドメイン特典を使う場合も「移管すればすぐ無料」と決めつけません。対象の末尾、契約期間、自動更新、特典申請の期限を申込画面で確認します。移管前にドメイン期限が近いなら、旧管理会社で先に更新した方が安全な場合もあります。
独自ドメインメールの移行費用と作業量を数える
info@example.com
を使っている場合、Webサイトだけ移してもメール移行は終わりません。新サーバーで同じアドレスを作り、容量、転送、自動返信、迷惑メール設定を再設定します。過去メールを新しいメールボックスへ移すなら、メールソフトでのコピー作業や代行費が追加されることがあります。
- 旧サーバーのメールアカウント一覧を開く
- 各アドレスの使用容量と転送先を記録する
- 新サーバーのメール容量上限へ収まるか確認する
- Web移転代行にメールデータ移行が含まれるか質問する
- 含まれなければ、自分で移す作業時間または別見積もりを総額へ加える
問い合わせフォームの送信元アドレスも見落としやすい箇所です。DNS切り替え後にテスト送信し、送信側と受信側の両方を確認するまで旧メール環境を残します。
佐藤さん、申込画面に月額と合計額と割引額が並んでいます。どれをメモすればいいのか分からなくて、つい一番安い数字を選びたくなります。
数字が三つもあったら迷うよね。今日は、カードや口座から実際に出ていく「税込のお支払い合計」を書こう。月額換算は比較用に、隣へ小さくメモすればいいよ。
無料ドメインを選ぶ欄も出てきました。でも、今のドメインを移すかまだ決めていなくて、特典が消えそうだと思うと焦って押しそうです。
決まっていないなら、確認画面から戻って大丈夫だよ。特典を急いで選ぶことより、ドメインとメールを止めないことの方が大切だからね。一緒に条件をメモしてから選び直そう。
申込前に乗り換え総額を計算する順番
白紙の表から考え始める必要はありません。次の順番で各管理画面を開き、実際に表示された金額をメモします。まだ金額が決まっていない項目は0円にせず、「未確認」と残してください。
- 新サーバー: 申込確認画面まで進み、「税込のお支払い合計」を控える。契約はまだ確定しない
- 旧サーバー: 契約画面で次回更新日と更新単位を確認し、移転確認が終わるまでに追加更新が必要なら、その更新額を控える
- WordPress移転: 移すWordPressの数を数える。代行を使う場合は「対象サイト数×1サイトあたりの公式料金」、自分で移す場合は作業費0円と記録する
- ドメイン: 管理会社を変えないなら移管費は発生しない。管理会社も変える場合だけ、対象ドメインの移管・更新料金を控える
- メールと外部サービス: メール移行を代行へ頼む料金、テーマやプラグインの追加ライセンス料金があれば控える
準備する総額は「新サーバー初回支払額+旧サーバー追加更新額+移転代行額+ドメイン移管・更新額+メール移行額+追加ライセンス額」です。 この合計に「未確認」が一つでも残っている間は、申込ボタンを押しません。金額がすべて確定し、移転後の表示とメールを確認するまで旧サーバーを残せる予算がある状態なら、申し込みへ進めます。
移転方法と料金を公式画面で比較する
移行機能の対象条件、代行料金、契約期間は会社ごとに違います。ここでは、移転費の幅を確認しやすい2社を比較します。すでに現在のサーバーへ満足している人や、見積額に納得できない人は、急いで契約する必要はありません。
エックスサーバー
移転代行へ任せる範囲と、自分で行うDNS・動作確認を分けて見積もりたい人の候補です。
向いている人: 1サイトごとの代行費と新サーバー総額を明確に分けたい人
利点: 公式ページで移転代行の料金、所要日数、対象外作業を確認できます。
注意点: 複数サイトではサイト数分の料金になる可能性があります。DNS変更や動作確認が代行範囲に含まれるか確認してください。
料金: サーバー料金は期間・キャンペーンで変動します。申込確認画面の税込合計を見積もりへ使ってください。
エックスサーバーの契約総額を確認する
ConoHa WING
自分で使う移行機能と有料のWordPress移行代行を比べ、作業時間と費用を選びたい人の候補です。
向いている人: 移行対象条件を確認し、無料移行と代行の両方を検討したい人
利点: 公式サポートでかんたん移行の対象外条件と本番移行の流れを確認できます。
注意点: マルチサイトや古い環境などは移行できない場合があります。契約前に対象条件を照合してください。
料金: 料金タイプ・契約期間・キャンペーンで変動します。WINGパックの一括総額と通常料金を分けて確認してください。
ConoHa WINGの移行条件と総額を見る広告・PRを含みます。料金、キャンペーン、移転対象、代行範囲は各社公式ページで最新条件をご確認ください。
関連する確認
代行を頼むか迷う場合は サーバー移転代行と自分で移行する場合の選び方 、契約前の作業全体は サーバー移転の事前チェックリスト で確認できます。切り替え当日は DNS切り替え前の表示・メール確認 、解約前は 旧サーバー解約前の確認 へ進んでください。
よくある質問
無料移行機能を使えば乗り換え費用は新サーバー代だけですか?
移転作業費は0円にできても、旧サーバーの重複期間、ドメイン更新、メール移行、外部ライセンスが残る場合があります。5項目を個別に0円か判定してください。
旧サーバーは何日重ねればよいですか?
一律の日数では決められません。新環境で投稿、画像、フォーム、管理画面、メールを確認し、DNS切り替え後も旧環境へ戻る必要がないと判断できるまで残します。旧契約の更新単位も確認してください。
ドメインも新サーバーへ移さないといけませんか?
いいえ。ドメイン管理会社を変えず、DNSだけ新サーバーへ向ける方法があります。管理をまとめたい場合だけ、移管費と期限を見積もります。
最初は、あとから知らない請求が増えそうで落ち着きませんでした。費用を分けてみたら、メールが二つ、WordPressが一つだと数えられて、少しだけ先が見えた気がします。
ちゃんと自分のサイトを見て数えられたね。安い数字を探す前に、なくなると困るものを見つけたから、安心できる見積もりになったよ。
ただ、確認が旧サーバーの更新日をまたがないかは、まだ少し心配です。申し込む前に、移転する日と確認する日をカレンダーへ並べてみたいです。
その慎重さがあれば大丈夫だよ。全部の金額がそろって、途中で元へ戻れる予算も残せると分かってから申し込もう。焦らず進めればいいからね。
まとめ
WordPressのサーバー乗り換え費用は、新サーバーの月額だけでなく、初回支払額、旧サーバーの重複期間、移転作業、ドメイン、メールを合計して判断します。サイト数とメール数を数え、申込確認画面の税込合計を使い、代行の対象外作業も別行へ戻してください。旧環境を先に消さず、表示とメールの確認を終えられる予算まで用意できた時が、申し込みへ進める状態です。