WordPressの記事を誰に見せるかは、「公開」「非公開」「パスワード保護」で変わります。一般読者に見せるなら公開、権限を持つログインユーザーだけなら非公開、共通パスワードを知る相手に一時的に見せるならパスワード保護です。完成前の記事は下書きのままにします。
結論:4つの状態を目的で選ぶ
| 状態 | 読める人 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 公開 | 原則として誰でも | 完成した通常の記事 |
| 非公開 | 権限を持つログインユーザー | 社内確認や管理用メモ |
| パスワード保護 | URLと共通パスワードを知る人 | 簡易的な事前確認 |
| 下書き | 管理画面で編集できる人 | 執筆途中、公開前の確認 |
「URLを知っている人だけに見せたい」という目的で非公開を選んでも、一般の相手はログイン権限がないため読めません。反対に、パスワード保護は強い機密管理ではありません。個人情報、契約書、顧客データを置く用途には使わないでください。
公開にする手順
- 管理画面の「投稿」→「投稿一覧」で対象記事を開きます。
- 右側の設定サイドバーで「投稿」タブを選びます。見えないときは右上の設定アイコンを押します。
- 「ステータス」または「公開状態」の項目を開き、「公開」を選びます。
- 初回は右上の「公開」を押し、確認画面でもう一度「公開」を押します。公開済みの記事は「更新」を押します。
- 表示された「投稿を表示」から公開URLを開き、ログアウト状態でも本文を読めることを確認します。
公開すると、テーマの設定に応じてトップページ、カテゴリ、サイト内検索、フィードなどに掲載される可能性があります。公開前にタイトル、本文、画像、リンク、カテゴリー、URLスラッグを確認してください。
非公開にする手順と見え方
- 対象記事の編集画面を開き、「ステータス」または「公開状態」を選びます。
- 「非公開」を選び、「OK」や「更新」を押します。
- 別のブラウザ、またはシークレットウィンドウでURLを開き、一般読者から見えないことを確認します。
管理者としてログイン中は非公開記事を読めるため、自分の通常ブラウザだけで確認すると「公開されたまま」に見えることがあります。必ずログアウト状態でも試してください。テーマや権限によっては、編集者など一部のユーザーも閲覧できます。
非公開に変えても、以前公開していたURLを誰も覚えていない状態に戻せるとは限りません。検索結果の表示や外部サービスのキャッシュがすぐ消えないことがあります。いったん公開した機密情報は、非公開への変更だけで解決したと判断せず、情報の無効化や削除も検討します。
パスワード保護にする手順
- 編集画面の公開状態を開き、「パスワード保護」を選びます。
- 記事専用のパスワードを入力し、「更新」または「公開」を押します。
- ログアウト状態で記事URLを開き、本文ではなく入力欄が表示されることを確認します。
- パスワードを入力し、正しい本文が開くところまで確認します。
パスワードはメールやチャットで共有できますが、転送された相手も閲覧できます。読者ごとの停止、閲覧履歴、期限、強い本人確認が必要なら、会員管理や専用のファイル共有サービスを使うべきです。また、タイトルなど一部の情報が一覧に表示される場合があるため、タイトル自体にも秘密を書かないようにします。
下書きと非公開は役割が違う
下書きは「まだ完成していない記事」、非公開は「保存・公開状態だが一般読者には見せない記事」です。執筆途中なら下書きを選びます。社内資料としてWordPress上に残す場合など、用途が明確なときだけ非公開を使うと管理しやすくなります。
レビュー相手がWordPressのアカウントを持つなら、下書きの編集画面を確認してもらう方法があります。アカウントを持たない相手に見せるなら、内容の機密性を判断したうえでパスワード保護を使います。
状態を変更した後の確認項目
- 投稿一覧のステータス表示が意図どおりか
- ログイン中とログアウト中で見え方が違うか
- トップページやカテゴリ一覧からリンクが消えた、または現れたか
- メニューに手動追加したリンクが404や閲覧不可になっていないか
- パスワード保護では入力前に本文や画像が露出していないか
よくある失敗と直し方
非公開にしたのに自分には見える
管理者としてログインしているためです。シークレットウィンドウでログインせずに確認してください。
パスワードを入れた後、入力画面に戻せない
ブラウザに認証状態が残っています。シークレットウィンドウか別のブラウザで確認します。
公開に戻したのに一覧へ出ない
更新を保存したか、公開日時が未来になっていないか、カテゴリーやテーマの表示条件から外れていないかを順番に確認します。キャッシュを使っている場合は、保存後にキャッシュも更新します。
限定公開という項目が見つからない
WordPress標準の公開状態には、一般的な意味での「URLを知る人だけ」という限定公開はありません。非公開とパスワード保護のどちらが目的に合うかで選びます。
用途別の設定例
通常のブログ記事を完成後に公開する
執筆中は下書きで保存し、プレビューで確認してから公開します。公開直後にURLを開き、画像、見出し、リンク、スマートフォン幅を確認します。誤って公開した場合は、まず下書きへ戻すか非公開にし、内容を直してから再公開します。
制作中のページを運営メンバーだけで確認する
全員が必要な権限のWordPressアカウントを持っているなら、下書きまたは非公開で確認します。確認だけの人へ強すぎる管理者権限を渡さず、必要最小限の権限にします。URLだけ送っても、ログインしていない人は非公開記事を読めない点を事前に伝えます。
取引先へ公開前の原稿を一時的に見せる
機密性が低く、共通パスワード方式でよいと合意できる場合はパスワード保護を使えます。共有期限を決め、確認後はパスワードを外して公開するか、下書きへ戻します。氏名、連絡先、未発表の重要情報を含むなら、WordPressの記事ではなく適切な共有方法を選びます。
公開日時との組み合わせに注意
公開状態が「公開」でも、公開日時を未来に設定すると予約投稿になります。今すぐ一般公開したいのに表示されないときは、公開状態だけでなく日時も確認してください。反対に、過去の日時へ変えると一覧での並び順が変わるテーマもあります。
予約した記事を非公開へ変えるなど、状態と日時を同時に変更すると原因を追いにくくなります。初心者はまず公開状態を保存して見え方を確認し、その後に必要なら日時を調整すると安全です。
変更前に控えるもの
作業前に記事タイトル、現在の状態、公開URL、公開日時をメモまたは画面保存しておきます。本文を直さなくても、状態変更で読者導線は変わります。トップページ、カテゴリ、メニュー、関連記事からリンクされている記事は、その入口も確認対象に含めます。
複数の記事を一括編集するときは、最初に1記事だけで試してください。意図した見え方になったことを確かめてから残りへ適用すれば、全記事を誤って非公開にする事故を防げます。
最後の判断
完成した記事は公開、編集中なら下書き、権限のある運営者だけに残すなら非公開、秘密性が低い内容を共通パスワードで見せるならパスワード保護です。変更後は必ずログアウトした公開画面を開き、「想定した人が読めるか」と「想定外の人が読めないか」の両方を確かめれば、設定名だけに頼らず判断できます。