WordPress記事を公開する前は、タイトル、冒頭、見出し、事実とリンク、画像、URLとカテゴリー、表示設定、公開日時、読者導線、実機プレビューの10項目を確認します。チェックの目的は誤字をゼロにすることではなく、検索して来た読者が答えを得て、迷わず次の行動へ進める状態にすることです。
最初に:件数ではなく1記事の完成条件で判断する
「10項目にチェックを付けた」だけでは公開できません。各項目について、何を確認し、問題があれば何を直し、どの画面で成功を確認したかまで見ます。20記事を一括で確認する場合も、1記事目を完成させてから2記事目へ進みます。
| 項目 | 合格の状態 |
|---|---|
| 1. タイトル | 誰の何の悩みに答えるか分かる |
| 2. 冒頭 | 結論と読後にできることが分かる |
| 3. 見出し | 必要な順番で操作・判断できる |
| 4. 事実・リンク | 現在の画面とリンク先を確認済み |
| 5. 画像 | 読めて、権利・個人情報に問題がない |
| 6. URL・カテゴリー | 短く一貫し、分類が適切 |
| 7. 表示設定 | 公開範囲とコメントが意図どおり |
| 8. 日時 | 今すぐ公開か予約かが正しい |
| 9. 導線 | 内部リンクや申込先が自然に機能 |
| 10. プレビュー | PC・スマホ・公開URLで読める |
1. タイトルが読者の質問に答えているか
タイトルを読んだ初心者が「自分向けの記事だ」と判断できるか確認します。専門用語だけ、広すぎる表現、本文にない数字や効果を入れないでください。「初心者向け必須プラグインを全部」より、「初心者はどんなプラグインを入れる?最初に検討する種類と選び方」のように、読者が実際に尋ねる言葉へ近づけます。
確認方法
- タイトルだけを読み、対象読者・悩み・得られる答えを言葉にします。
- 検索する人が使いそうな中心語が自然に含まれるか見ます。
- 本文の結論がタイトルの約束を回収しているか照合します。
「おすすめ」「必須」「完全」など強い言葉を使うなら、その根拠と対象条件が本文に必要です。本文が一般論だけなら、タイトルを狭めるか内容を深めます。
2. 冒頭で結論と読む価値が分かるか
初心者は、合っている記事か不安なまま読み始めます。冒頭の2〜4文で、質問への短い答え、この記事で分かること、注意点を伝えます。長い自己紹介や一般論から始めず、タイトルの答えを先に置きます。
合格例
「予約投稿は、編集画面で未来の公開日時を設定して確定します。この記事では予約手順、成功確認、公開されない場合の順番まで説明します」のように、結論と範囲が一致していれば合格です。
不合格になりやすい例
「WordPressは世界中で人気です」だけでは、読者の疑問に答えていません。背景説明が必要でも、まず質問への答えを置き、その後に理由を説明します。
3. 見出しだけで手順と判断順が分かるか
見出しを上から読み、読者が迷う順番になっているか確認します。操作記事なら「事前確認→手順→成功状態→失敗時の対処」、選び方の記事なら「結論→判断基準→候補比較→用途別の選択→注意点」が基本です。
- H2は大きな疑問や工程に使う
- H3はH2の中の個別手順や症状に使う
- 見た目を大きくする目的だけで見出しを使わない
- 同じ内容を別の見出しで繰り返さない
見出しに「基本」「ポイント」だけが続く場合は、何の基本かまで具体化します。目次だけを見ても記事の答えと進行が伝わる状態を目指します。
4. 事実・画面名・リンクが現在も正しいか
WordPress、テーマ、プラグイン、サーバーの画面は更新されます。自分の記憶だけでボタン名を書かず、実際の画面または公式資料で確認します。料金、仕様、対応版、キャンペーン、法的な注意は特に公開直前の確認が必要です。
リンクの確認
- 本文内のリンクをすべて新しいタブで開きます。
- 404、ログイン要求、別商品への転送がないか見ます。
- 外部リンクは読者が戻れる開き方か確認します。
- アフィリエイトリンクは登録済みの正しいURLで、計測に必要な属性を壊していないか確認します。
リンク先の説明と実際のページが違う場合は公開を止めます。出典を付けただけで安心せず、記事中の主張を本当に支えるページか読みます。
5. 画像・代替テキスト・スマホ表示に問題がないか
画像は装飾ではなく、文章だけでは迷う画面や結果を補うために使います。操作位置が文章で十分に伝わるなら、無理に画像を増やす必要はありません。画像が必要なら、現在の画面に合うものを用意します。
- 文字が小さすぎず、スマートフォンでも読める
- 氏名、メール、注文番号、アクセスキーが写っていない
- 画像の利用権を確認している
- 内容を説明する代替テキストがある
- 表や画像が画面幅を超えて横スクロールを起こさない
- 不要に大きいファイルを圧縮している
代替テキストはキーワードを並べる場所ではありません。「WordPress投稿編集画面の公開日時設定」のように、画像が伝える内容を簡潔に書きます。装飾だけの画像は空の代替テキストが適切な場合もあります。
6. URLスラッグとカテゴリーが適切か
URLは公開後に変えると、外部リンクや検索結果から404になる可能性があります。公開前に短く内容が分かる英数字のスラッグへ整えます。日付や一時的な順位など、将来変わりやすい情報を理由なく含めません。
カテゴリーは記事の主題に最も近いものを選びます。似たカテゴリーを複数付けて分類を曖昧にせず、読者が一覧から関連情報を探せる構造にします。新しいカテゴリーを思いつきで増やす前に、既存分類で整理できないか確認します。
公開前の照合
記事タイトル、スラッグ、パンくず、カテゴリー名を並べ、同じ主題を示しているか見ます。URLをコピーしてメモし、公開後も同じURLが開くことを確認します。
7. 公開状態・投稿者・コメント設定を確認する
公開状態が「公開」「非公開」「パスワード保護」のどれか、投稿者名が読者へ出してよい表示かを確認します。管理者としてログイン中は非公開記事も見えることがあるため、公開確認にはログアウト状態を使います。
コメントを受け付けない方針なら、この記事だけ設定が残っていないか確認します。全体のディスカッション設定は新規投稿へ適用されても、既存記事の状態が自動で変わらない場合があります。問い合わせフォームとコメント欄も別機能です。
個人情報の最終確認
投稿者プロフィール、画像のファイル名、スクリーンショット、リンク先の共有設定まで見ます。下書き中のメモや顧客名が本文末尾に残っていないか、ページ内検索も使って確認します。
8. 公開日時と予約状態が意図どおりか
今すぐ公開するなら現在日時、予約投稿なら未来日時とタイムゾーンを確認します。年、月、日、時、分を読み上げ、投稿一覧で「予約済み」と表示されるところまで見ます。
期間限定の内容は、申込開始前に記事だけ公開されないか、終了後も古い案内が残らないか確認します。公開時刻ぴったりに担当者が確認できない重要記事は、少し前に下書き確認を終え、公開後の確認担当を決めます。
成功状態
今すぐ公開なら「公開済み」、予約なら「予約済み」と予定日時が一致しています。入力しただけで保存せずに閉じていないことが条件です。
9. 内部リンク・関連記事・商品導線が自然か
読者が記事の答えを得た後、次に必要な情報へ進めるリンクを置きます。関係の薄い記事を件数合わせで並べず、本文の文脈で「なぜ次に読むのか」が分かる導線にします。関連記事に管理上のIDや「#数字」を表示しません。
商品選択が必要な記事では、比較や判断材料を十分に説明した後、登録済みのアフィリエイトURLを使います。商品カードは既定の
div.product-card
構造を壊さず、商品名、対象者、主な利点、注意点、申込ボタンが読めるか確認します。商品が不要な操作記事へ無理にカードを置く必要はありません。
売上につながる導線の条件
- 読者の悩みと商品が直接つながっている
- 向かない人や費用の注意も書いている
- 本文を読まなくても買わせる強引な表現がない
- ボタンの行き先が説明と一致する
- スマートフォンでカードが崩れず押せる
クリック数だけでなく、読者が納得して選べるかを品質基準にします。リンクを隠したり、通常の操作ボタンのように誤認させたりしません。
10. プレビューと公開URLを読者目線で確認する
編集画面が整っていても、公開画面ではテーマやCSS、キャッシュの影響を受けます。プレビューをPC幅とスマートフォン幅で開き、最初から最後まで実際に読みます。見出しだけ眺めて終わらせません。
- タイトルと冒頭で質問への答えが分かるか
- 会話がキャラクター設定どおりで、ミカの発話が2文以上あり、冷たくないか
- 表、コード、商品カードで横スクロールが出ないか
- 目次から各見出しへ移動できるか
- すべてのリンクとボタンが正しいページを開くか
- 記事末の関連記事にIDが露出していないか
公開後は実URLを新しいタブで開き、同じ確認を行います。さらにトップページ、カテゴリー、サイトマップ、フィードへ反映されたか確認します。公開ボタンを押したことではなく、読者が公開URLを問題なく読めることが完了条件です。
公開を止めて修正する基準
タイトルの答えが本文にない、手順の成功状態が分からない、現在の画面と説明が違う、リンクが開かない、商品導線だけが強い、スマートフォンで横にはみ出す場合は公開しません。文字数を満たしていても同じです。
一方、主題に必要な説明が完結していれば、関係のないバックアップ説明や一般論で水増ししません。文字数は薄さを見つける再点検のきっかけであり、合格そのものではありません。
公開作業の順番
- 10項目を記事ごとに確認し、問題を直します。
- プレビューをPCとスマートフォンで読みます。
- 公開または予約を確定します。
- 公開URLをログアウト状態で開きます。
- トップページとカテゴリーから記事へ移動します。
- サイトマップとフィードへの反映を確認します。
- 確認日時と修正内容を記録します。
不具合があれば、その記事を完了扱いにせず修正して再公開します。数を減らして終えるのではなく、1記事の合格を積み重ねます。
コピーして使える最終チェック
- □ タイトルの質問を本文で回収した
- □ 冒頭に結論と記事の範囲がある
- □ 見出しが読者の順番になっている
- □ 事実、画面名、リンクを確認した
- □ 画像の権利、個人情報、代替テキストを確認した
- □ URLスラッグとカテゴリーを確認した
- □ 公開状態、投稿者、コメントを確認した
- □ 公開日時または予約日時を確認した
- □ 関連記事と必要な商品導線を確認した
- □ 公開URL、TOP、カテゴリー、サイトマップ、フィードを確認した
まとめ
公開前チェックは、形式を埋める作業ではありません。タイトルの約束を回収し、初心者が画面どおり進め、失敗時に戻れ、必要な次の行動へ納得して進める状態を作る作業です。10項目を1記事ずつ確認し、公開URLまで読んで初めて完了としてください。