WordPressをインストールした直後は、すべての項目を変更する必要はありません。最初は ①サイトの基本情報、②管理メールと日本時間、③公開される名前、④記事URL、⑤トップページとコメント方針、⑥初期データ の順に確認します。設定後に公開画面まで開けば、記事を書き始められる状態になります。
最初に行う設定の順番
| 順番 | 画面 | 決めること | 完了の目印 |
|---|---|---|---|
| 1 | 設定→一般 | サイト名・管理メール・日本時間 | 「設定を保存しました」 |
| 2 | ユーザー→プロフィール | 読者に見せる表示名 | ログインIDと異なる表示名 |
| 3 | 設定→パーマリンク | 記事URLの基本形 | 「投稿名」が選択済み |
| 4 | 設定→表示設定 | トップページの表示 | 意図したページがトップに表示 |
| 5 | 設定→ディスカッション | コメント受付と承認方法 | テスト投稿のコメント欄が方針どおり |
| 6 | 投稿・固定ページ・コメント | 不要な見本データ | 公開サイトから見本が消えている |
この順番は、後から変えると既存記事へ影響しやすいものを先に決め、その後に読者から見える状態を整える流れです。テーマ選びやプラグイン追加は、この初期設定が終わってから別に判断します。
作業前に用意する3つ
設定画面を開く前に、次の3つだけ手元へ用意します。
- サイト名: ヘッダーやブラウザのタイトルに出してもよい名前
- 管理用メールアドレス: 重大なエラーや更新通知を受け取れるアドレス
- 公開用の名前: 本名、ペンネーム、運営者名など投稿者欄へ出す名前
サイト説明文やロゴがまだ決まっていなくても、仮の言葉を急いで公開する必要はありません。決まっていない項目は空欄または非公開のままにし、読者に見せる内容だけを確定させます。
1. 「設定→一般」でサイト名・メール・日本時間を確認する
- 左メニューの「設定」→「一般」を開きます。
- 「サイトのタイトル」に、読者へ見せるサイト名を入力します。
- 「キャッチフレーズ」は内容が決まっている場合だけ入力します。初期文が残っていれば削除します。
- 「管理者メールアドレス」が受信可能な自分のアドレスか確認します。
- 「メンバーシップ」の「だれでもユーザー登録ができるようにする」は、会員サイトでなければオフにします。
- 「サイトの言語」を「日本語」、「タイムゾーン」を「東京」にします。
- 表示される「協定世界時」と「現地時間」を見比べ、現在の日本時間になっていることを確認します。
- 画面下の「変更を保存」を押します。
管理者メールアドレスを変更すると、確認メールへの承認が必要になる場合があります。保存後に新しいアドレスが確定しているか、受信箱と一般設定画面の両方を確認してください。
「WordPress アドレス」と「サイトアドレス」は今は変更しない
一般設定には似たURLが二つあります。WordPress アドレスはWordPress本体の設置場所、サイトアドレスは読者がサイトへアクセスする場所です。独自ドメイン化、サブディレクトリ移動、常時SSL化などの計画がない状態で変更すると、管理画面へ入れなくなることがあります。
インストール直後にサイトが正しいURLで開いているなら、この二項目は 確認だけ にします。末尾のスラッシュを整える目的だけでも変更しません。URL変更が必要な場合は、サーバー側の設定と合わせた専用手順で行います。
2. 「ユーザー→プロフィール」で公開名を分ける
インストール時のユーザー名が、そのまま投稿者名として表示される構成は避けます。左メニューの「ユーザー」→「プロフィール」を開き、次の順で設定します。
- 「ニックネーム」に、ミカ、佐藤編集部など公開したい名前を入力します。
- 一度「プロフィールを更新」を押します。
- 同じ画面の「ブログ上の表示名」で、保存したニックネームを選びます。
- もう一度「プロフィールを更新」を押します。
ユーザー名自体は変わりません。ログイン方法を維持したまま、読者に見える名前だけを分ける操作です。公開記事の投稿者欄や著者ページを開き、ログインIDと同じ文字が出ていないことを確認します。
ユーザー名まで変えたらログインできなくなりそうで、触れずにいました。
見せる名前だけを別に選べるなら、安心してブログ用の名前にできます。
その心配は自然だね。
ニックネームを保存してから表示名として選ぶので、ログインに使う名前はそのままだよ。
設定画面で変わっただけではなく、公開記事も見たほうがいいんですね。
読者に見える場所まで確認できたら、やっと落ち着けそうです。
うん。
初期設定は保存ボタンで終わりではなく、公開側で意図した表示になったところがゴールだよ。
3. 「設定→パーマリンク」で投稿名を選ぶ
パーマリンクは、公開した記事ごとのURL形式です。まだ記事を公開していない新しいサイトなら、「設定」→「パーマリンク」で「投稿名」を選び、「変更を保存」を押します。
たとえば記事タイトルが「WordPressの初期設定」なら、記事編集画面でスラッグを
wordpress-initial-settings
のような短い英小文字とハイフンへ整えます。タイトル全部を長いローマ字へ置き換える必要はありません。
すでに記事を公開し、検索結果やSNSからアクセスがあるサイトでは、サイト全体のパーマリンク構造を変更すると旧URLが404になる可能性があります。その場合は初期設定として変更せず、旧URLから新URLへの301リダイレクトを含めて別に計画します。
4. 「設定→表示設定」でトップページを決める
「設定」→「表示設定」を開き、「ホームページの表示」を確認します。
- ブログとして始める: 「最新の投稿」を選びます。記事を公開すると新しい順にトップへ並びます。
- 店舗・会社・サービスサイト: 先に「ホーム」と「ブログ」などの固定ページを作り、「固定ページ」を選びます。
固定ページをまだ作っていないのに、空のページをホームとして選ぶ必要はありません。最初は「最新の投稿」で運営し、トップページの内容が決まってから固定ページへ切り替えても構いません。
「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」は、制作中のサイトでも完全なアクセス制限ではありません。公開準備が整ったサイトで誤ってオンにすると検索流入を妨げるため、現在の状態を確認します。検索公開の方針が分からない場合は、意味を理解せず切り替えないでください。
5. 「設定→ディスカッション」でコメント方針を決める
コメントを受け付けるなら、少なくとも「コメントの手動承認」を使い、内容を確認してから公開できる状態にします。コメントを使わないブログなら、新しい投稿へのコメント許可をオフにします。
- 「設定」→「ディスカッション」を開きます。
- 「新しい投稿へのコメントを許可」のオン・オフを決めます。
- 受け付ける場合は「コメントの手動承認を必須にする」をオンにします。
- コメント通知を受ける管理メールが正しいことを一般設定で確認します。
- 「変更を保存」を押します。
この設定は新規投稿の初期値です。既に作成済みの投稿は、投稿編集画面の「ディスカッション」で個別に確認します。「設定でオフにしたのに既存記事のコメント欄が残る」という場合は、記事ごとの設定が原因です。
6. サンプル投稿・固定ページ・コメントを整理する
インストール直後には「Hello world!」「サンプルページ」、見本コメントが入っている場合があります。自分で作ったデータではないことをタイトル、本文、投稿者、日付で確認してから、それぞれの一覧でゴミ箱へ移します。
- 「投稿」→「投稿一覧」:Hello world!
- 「固定ページ」→「固定ページ一覧」:サンプルページ
- 「コメント」:Mr WordPressなどの見本コメント
プライバシーポリシー候補は、サンプルページとは役割が違います。内容を確認せず一緒に削除しないでください。ゴミ箱へ移した直後は復元できるので、公開サイトから見本が消え、自分のページが残っていることを確認してから完全削除を判断します。
ここではまだ変更しなくてよい設定
| 項目 | 今は保留にする理由 | 決める時期 |
|---|---|---|
| テーマ | サイト目的と必要なレイアウトで選ぶ必要がある | 掲載内容と必要機能を整理した後 |
| プラグイン | 数ではなく必要機能と重複を見て選ぶ | 困りごとや必須機能が決まった後 |
| メディアサイズ | テーマが使う画像寸法と関係する | テーマと記事画像の方針を決めた後 |
| WordPress・サイトURL | 誤変更でログイン不能や表示崩れにつながる | ドメイン・SSL・設置場所を変更する時 |
初期設定が完了したか確認する手順
- 管理画面右上のサイト名から「サイトを表示」を開きます。
- サイト名とキャッチフレーズが意図した表示か確認します。
- テスト用の下書き投稿を作り、プレビューURLの形式を確認します。
- 投稿者名が公開用の表示名になっているか確認します。
- トップページが「最新の投稿」または指定した固定ページになっているか確認します。
- コメント欄が決めた方針どおり表示または非表示になっているか確認します。
- Hello world!やサンプルページへのリンクが残っていないか確認します。
- 管理用メールアドレスへ確認メールや通知が届いていないか確認します。
最後にログアウト状態または別ブラウザでサイトを開きます。管理者にだけ見える表示ではなく、一般の読者が見るページで確認できれば完了です。
うまく反映されないときの戻り方
| 症状 | 最初に確認する場所 | 対処 |
|---|---|---|
| サイト名が古い | 設定→一般 | 保存完了表示を確認し、公開ページを再読み込み |
| 投稿者名が変わらない | ユーザー→プロフィール | ニックネーム保存後、表示名を選び直す |
| 記事URLが数字のまま | 設定→パーマリンク | 投稿名を選択して保存し、下書きのURLを確認 |
| トップが空白 | 設定→表示設定 | 存在する固定ページを選ぶか、最新の投稿へ戻す |
| コメント欄が残る | 投稿編集→ディスカッション | 既存投稿のコメント許可を個別にオフ |
| 公開側だけ古い | キャッシュ機能 | キャッシュを削除し、ログアウト状態で再確認 |
WordPress URLやサイトURLを変更して管理画面へ入れなくなった場合は、同じ画面で試行錯誤を続けず、契約サーバーの公式サポートへ現在のURLと変更前のURLを伝えます。
よくある質問
初期設定は一日ですべて終わらせる必要がありますか?
いいえ。この記事の6項目を公開前に確認し、テーマやプラグインはサイトの目的が決まってから選べます。意味が分からない項目を埋めるためだけに変更しないことが大切です。
設定を保存したらすぐ検索結果に出ますか?
初期設定の保存と検索結果への掲載は別です。まず公開ページが読者に正しく見える状態を完成させ、その後にサイトマップや検索エンジン向け設定を進めます。
次に進める状態
サイト名、管理メール、日本時間、公開名、投稿名形式、トップページ、コメント方針が決まり、見本データが公開サイトから消えていれば、最初の記事作成へ進めます。設定項目を全部触ったことではなく、読者に見える状態と記事公開に影響する項目を自分で説明できることが初期設定のゴールです。