公開するWordPressは、原則として自分で取得・更新する独自ドメインで始めます。 初期ドメインはサーバー契約時にもらう確認用のURLで、動作確認や管理用途には便利ですが、サーバーを解約すると使えなくなるため、長期運営するブログや会社サイトの本番URLには向きません。
この記事では、初期ドメインと独自ドメインの役割を分け、申込画面・WordPress簡単インストール画面でどちらを選ぶか、間違えて初期ドメインへ設置した場合に何を確認するかまで説明します。
初期ドメインと独自ドメインは所有者が違う
| 比較項目 | 初期ドメイン | 独自ドメイン |
|---|---|---|
| 入手方法 | サーバー契約時に自動発行 | 希望名を検索して取得 |
| URL例 | 契約名.サーバー会社のドメイン | example.com |
| 利用期間 | 対象サーバー契約中 | 更新を続ける限り利用可能 |
| 他社サーバーへの持ち出し | できない | DNS変更や移管で可能 |
| 独自メール | 本番用途には不向き | info@example.comを作れる |
| 主な用途 | 動作確認・一時的な設置 | ブログ・店舗・会社の本番公開 |
初期ドメインは、サーバー会社が所有するドメインの一部を契約者へ割り当てる仕組みです。サーバー契約の確認、WordPressの試用、ファイルの仮表示などに使えます。無料でも、契約終了後に同じURLを別サービスで使い続けることはできません。
独自ドメインは、登録事業者を通じて自分または法人が更新管理します。サーバーと契約先が別でも接続でき、サーバーを変更しても同じURLを訪問者へ案内できます。ブログ名や事業名をURLへ反映できる点も違いです。
初期ドメインは私が無料でもらった物ではなく、契約中だけ借りる住所だったんですね。URLが表示できるので、本番にも同じように使えると勘違いしていました。
そこを分けられたのは大きいよ。サーバーを試す住所と、読者に覚えてもらう住所は役割が違うんだ。長く育てる方を独自ドメインにしよう。
少しほっとしました。でも独自ドメインは更新を忘れたら使えなくなると聞いて、そこはまだ心配です。無料の初期ドメインより管理が難しくないでしょうか?
更新管理は必要だけれど、自動更新と連絡先メールを整えれば落ち着いて続けられるよ。契約前に更新料金と無料特典の条件まで見ておこうね。
本番WordPressを初期ドメインで始めない方がよい理由
公開後のURL変更が大きな作業になる
WordPressは投稿本文だけでなく、画像URL、内部リンク、サイトURL、検索エンジンの登録先に公開URLを使います。初期ドメインで記事を増やしてから独自ドメインへ変更すると、旧URLからの転送、内部URLの置換、Search Consoleの確認などが必要になります。
サーバー解約時に同じURLを維持できない
サーバーが合わなくなっても、初期ドメインは契約先に属します。記事を新サーバーへコピーできても、読者が保存した旧URLや外部サイトからのリンクは、そのまま持ち出せません。独自ドメインなら、DNSを新サーバーへ向けて同じURLを維持できます。
サイト名とURLの信頼をそろえにくい
店舗名やブログ名と関係のない初期ドメインは、名刺、メール署名、SNSプロフィールで説明しづらくなります。独自ドメインならサイトURLとメールアドレスを同じ名前へそろえられます。
初期ドメインを使ってよい場面
初期ドメインそのものが悪いわけではありません。公開前の動作確認、サーバー機能の試用、独自ドメイン設定前の一時確認など、読者へ恒久的に案内しない用途には便利です。
- サーバー管理画面へ正しく入れるか確かめる
- PHPやファイルの動作を一時確認する
- 独自ドメイン接続前にWordPress設置機能を確認する
- 外部へ公開しない練習環境として使う
検索エンジンへ登録したり、SNSで初期ドメインを広く共有したりする前に、本番URLを決めます。テスト用に使う場合は、本番サイトと内容が重複したまま公開されないよう、サービスの公開制限や検索設定を確認します。
申込画面で二つを見分ける
申込画面に「初期ドメイン」「サーバーID」「無料ドメイン」「独自ドメイン」と似た欄が並ぶ場合があります。初期ドメインやサーバーIDは、契約アカウントや仮URLを識別するための文字列です。一方、独自ドメイン欄では末尾を
.com
や
.jp
から選び、空き状況を検索します。
たとえばブログ名が「はじめて菜園」なら、初期ドメインは
hajimete-saien.サーバー会社のドメイン
のように会社名を含み、独自ドメインは
hajimete-saien.com
のように自分が選んだ名前と末尾だけになります。サーバーIDへブログ名を入れても、その文字列が独自ドメインとして取得されるわけではありません。
- サーバー契約をやめてもURLを維持したいなら独自ドメイン
- 名刺、SNS、メールで案内するなら独自ドメイン
- 数時間の動作確認だけなら初期ドメインでもよい
- URLを外部へ一切案内しない練習なら初期ドメインを候補にできる
確認画面では、サーバー料金、独自ドメイン取得費、次年度更新費、無料特典の適用条件を別々に読みます。「ドメイン無料」と表示されても、初期ドメインが無料なのか、対象の独自ドメインが契約中無料なのかを区別してください。
簡単インストール画面で選ぶURL
- サーバー管理画面の「ドメイン設定」で独自ドメインを追加する
- 無料SSLまたはSSL設定の完了を確認する
- 「WordPress簡単インストール」を開く
- サイトURLの選択欄で独自ドメインを選ぶ
- サブディレクトリ欄は、トップページで公開するなら空欄にする
-
確認画面で
https://example.com/になっているかを見る
選択欄に独自ドメインがない場合は、初期ドメインへ急いで設置せず、ドメイン追加とDNS設定の状態へ戻ります。
www
の有無、ドメインの綴り、公開フォルダーも確認します。成功状態は、独自ドメインのトップと
/wp-admin/
がSSL警告なしで開くことです。
簡単インストールのURL欄に初期ドメインしか出なくて、先へ進むボタンを押しかけました。独自ドメインがないまま設置して、あとで変えればいいと思っていたんです。
その画面なら、一度戻って大丈夫だよ。独自ドメインの追加が完了していない可能性があるから、設置先の候補へ表示されるまで確認しよう。
あわわ…初期ドメインを選ぶ方が簡単なので、危うくそのまま確定するところでした。戻ると申込み自体が消えそうですが、ドメイン設定を直してから開き直してもいいんですよね。
まだインストール確定前なら、入力内容を捨てて戻っていいよ。ドメインとSSLを整えてから、公開したいURLを選び直す方が安全だね。
初期ドメインへ設置済みなら状況を分ける
| 現在の状態 | 判断 | 進め方 |
|---|---|---|
| 記事がなく未公開 | 独自ドメインへ入れ直しやすい | 新URLへ再インストールし、旧設置を整理 |
| 数記事あるが検索未登録 | 移行範囲を確認 | エクスポートまたは移行機能を使い表示確認 |
| 検索流入や外部リンクがある | 単純な入れ直しは避ける | URL移行と転送を含めて計画 |
| メールや別サービスも利用中 | DNS変更の影響を確認 | Webとメールの設定を分けて調査 |
未公開で中身がほぼないなら、独自ドメインへ新しくWordPressを設置し、ログインと表示を確認してから初期ドメイン側を削除できます。記事や画像がある場合は、先に新サイトへコピーし、URL・画像・内部リンクを点検します。
公開済みなら、WordPress設定の「サイトアドレス」を突然書き換えないでください。管理画面へ入れなくなることがあります。現在のURL、記事数、検索登録、メール、転送設定をサポートへ伝え、移行方法を確認します。
サポートへ伝える情報
「初期ドメイン○○へWordPressを設置済みで、独自ドメイン△△を本番URLにしたい。現在の記事数、公開の有無、検索登録の有無、SSL状態、独自ドメインの追加状態」を一度に伝えます。パスワードや認証コードは送らず、管理画面の項目名と表示されたエラー文を添えます。
移行後は、トップページだけでなく投稿、画像、問い合わせフォーム、管理画面を開きます。旧初期ドメインが残る場合は、新旧両方で同じ内容を公開し続けず、サービスが対応する転送方法や削除手順を確認します。新URLの表示を確認する前に旧WordPressを削除しないことが重要です。
独自ドメイン込みで始めやすいサーバーを比較する
初期ドメインを本番URLにしないと決めたら、独自ドメインの取得・更新条件とWordPress設置画面を比較します。すでに独自ドメインと満足できるサーバーがある人は、新しく契約する必要はありません。
エックスサーバー
初期ドメインではなく、独自ドメインを本番URLにして長期運営したい人の候補です。
向いている人: サーバーと独自ドメインを同じアカウントで管理したい人
利点: WordPressクイックスタートとドメイン特典を組み合わせて始められます。
不要な人: 現在のサーバーで独自ドメイン運用に満足している人は乗り換え不要です。
注意点: 無料特典には契約期間などの条件があります。更新費と対象ドメインを確認してください。
料金: 契約期間・キャンペーンで変わるため、申込画面で初回総額と更新額をご確認ください。
エックスサーバーの独自ドメイン条件を見る
ConoHa WING
独自ドメインの取得とWordPress作成を続けて進めたい人の比較候補です。
向いている人: WINGパックと独自ドメイン特典を同じ管理画面で確認したい人
利点: サーバー契約時にWordPressと独自ドメインをまとめて設定できます。
不要な人: ドメインを別会社で管理したい人は、特典より接続手順を優先して比較してください。
注意点: 料金タイプと契約期間により特典条件が変わります。初期ドメインとの選択を取り違えないでください。
料金: 契約期間・キャンペーンで変わるため、公式申込画面で最新条件をご確認ください。
ConoHa WINGの独自ドメイン特典を見る広告・PRを含みます。料金、特典、対象ドメインは各社公式ページで最新条件をご確認ください。
関連する確認
ドメイン取得後の作業は 独自ドメイン取得後のDNS・SSL設定 、特典の適用条件は 独自ドメイン永久無料の条件 で確認できます。他社取得ドメインを使う場合は サーバーだけ契約する手順 、公開情報が心配なら Whois代理公開の確認方法 へ進んでください。
よくある質問
初期ドメインは検索エンジンに表示されますか?
外部から閲覧でき、検索を拒否する設定がなければ、検索対象になる可能性があります。試用中の内容を公開したくない場合は、初期ドメインだから安全だと思わず、サーバーのアクセス制限やWordPressの検索表示設定を確認します。
独自ドメインを取るまで初期ドメインで記事を書いてよいですか?
下書きを作るだけなら可能ですが、画像や内部リンクが初期URLで保存されることがあります。独自ドメインをすぐ取得する予定なら、本番URLへWordPressを設置してから記事作成を始める方が修正を減らせます。
無料独自ドメインなら初期ドメインと同じですか?
違います。無料特典は料金条件であり、独自ドメインの所有・更新管理という性質は変わりません。特典終了時やサーバー解約時に、更新料金を払って持ち続けられるかを確認します。
最初は無料のURLなら何でも同じだと思っていました。初期ドメインは試す場所、独自ドメインは読者に覚えてもらう場所だと分かって、選ぶ画面で慌てずに済みそうです。
契約中だけ借りるURLと、自分で更新するURLを区別できたのがよかったね。本番サイトの住所を先に決めれば、あとで大きく直す作業を減らせるよ。
独自ドメインの更新日は、まだ忘れてしまいそうで少し心配です。無料特典の対象期間と次の料金を、申込み前にメモしておきたいです。
その確認ができれば大丈夫だよ。公開を続ける独自ドメインを選び、初期ドメインは確認用にとどめる。この境目を守って始めようね。
まとめ
初期ドメインはサーバー契約中の確認用URL、独自ドメインは更新を続けながら本番サイトで使うURLです。長く運営するWordPressは独自ドメインへ設置し、簡単インストールのURL欄で選択できること、SSLが完了していることを確認してください。初期ドメインへ設置済みなら、公開状況と記事数を確認し、URLだけを突然書き換えず移行方法を決めます。