WordPressのサーバー移転は、旧サーバーを動かしたまま新サーバーを準備し、動作確認後にDNSを切り替えれば、長時間止めずに進められます。 いちばん多い失敗は、移行データを置く前やDNSの反映を確認する前に旧契約を解約することです。
切り替え中は、見る人によって旧サーバーと新サーバーのどちらが表示されるかが一時的に分かれることがあります。そのため、両方に同じ内容があり、どちらが開いても困らない時間を作るのが基本です。
止まる原因を三つに分ける
停止原因は、移行データ不足、新サーバーの設定不足、DNS切り替え後の確認不足です。DNSそのものが原因とは限りません。新サーバーへアクセスした時にWordPressが正しく応答できなければ、切り替えた人からエラーになります。
| 段階 | 止まる原因 | 先に確認すること |
|---|---|---|
| 移行前 | データ不足 | ファイル、DB、画像、URL |
| 切替前 | 新環境の設定不足 | PHP、SSL、パーマリンク |
| 切替後 | 旧契約を早く終了 | 複数回線とメールの到達 |
新サーバーを仮確認できる状態にする
移行機能または手動作業でファイルとデータベースをコピーします。新サーバーのプレビューURLやhosts確認を使い、トップ、代表記事、画像、管理画面、フォームを開きます。プレビューではSSLや外部ログインが本番と違う場合があるため、その制限も公式マニュアルで確認します。
新しいサーバーへコピーしても、まだ読者には旧サイトが見えているのですね。先に練習できる時間があると思うと、ちょっと肩の力が抜けました。
そう、新しい方を誰にも案内していない間に確認できるんだ。失敗しても旧サイトはそのままだから、落ち着いてやり直せるよ。
でも確認中に旧サイトへ新しいコメントが付いたら、新しい方には入っていませんよね。記事を書くのも、いつ止めればいいか迷いそうです。
そこが大切だね。切替直前だけ更新を止め、コメントや注文があるサイトは差分をもう一度同期する時間を決めよう。
DNSを切り替える前のチェック
- 新環境の公開URLと管理画面が開く
- 主要ページの画像と内部リンクが正常
- SSL設定を開始できる状態
- メールを同じドメインで使うなら移行先を準備
- 旧サーバーの契約終了日を十分後ろに置く
ネームサーバーを変更する場合は、ドメイン管理会社の画面で対象ドメインを一文字ずつ確認します。DNSレコードを直接変更する場合は、WebだけでなくMXやTXTを消さないよう現行値を保存します。
ネームサーバーの入力欄に似た名前が何個も並んでいます。一つだけ新しい値へ変えればよいのか、全部変えるのか分からなくなりました。
指定された組を全部入れ替える方式が多いよ。ただしDNSレコードを個別管理しているなら手順が違うから、新旧両社の案内を同じ画面で照らそう。
一つ入力したところで保存してしまったら、元へ戻せますか。今の値を撮っておけば、慌てず戻せそうな気がします。
元の値を正確に残していれば戻せるよ。変更前のスクリーンショット、変更時刻、新しい値を保存してから確定しよう。
切り替え後は別回線で確認する
自宅Wi-Fi、スマートフォン回線、別ブラウザで開きます。新旧を見分けるため、新サーバーだけに確認用の小さなHTMLコメントやファイルを置く方法もあります。キャッシュだけを見て成功と判断せず、DNS確認ツールやサーバーログも使います。
フォーム送信、管理画面ログイン、画像、https、メール送受信を確認します。旧サーバーのアクセスが数日間なくなり、新側だけで更新されていることを確認するまでは解約しません。
移転先を選ぶ時は移行機能とサポートを見る
エックスサーバー
WordPress移行機能と移行時の案内を確認して進めたい人の候補です。
向いている人: 旧サーバーを残しながら移行作業を進めたい人
利点: 公式マニュアルで移行条件と作業後の確認項目を調べられます。
注意点: 移行対象外の環境やメール、DNS切替は別確認が必要です。
料金: 契約期間とキャンペーンで変動します。
エックスサーバーの移行条件を見る
ConoHa WING
WordPressかんたん移行の対象条件と管理画面を比較したい人の候補です。
向いている人: 移行機能を使い、切替前確認を自分で行える人
利点: 公式案内で入力項目や対象外条件を確認できます。
注意点: 移行成功表示だけでなく、新環境の実画面確認が必要です。
料金: 料金タイプと期間で変動します。
ConoHa WINGの移行案内を見る広告・PRを含みます。料金や作業範囲は変わるため、申込前に公式ページで最新条件をご確認ください。
よくある質問
DNSを変えた直後に旧サーバーを解約できますか?
できません。反映中は旧サーバーを見る人が残り、メールや差分データも確認が必要です。新側だけで安定した後に解約します。
深夜に切り替えれば必ず無停止ですか?
時間帯だけでは決まりません。新環境の準備、差分停止、DNS設定、旧環境維持がそろっていることが重要です。
最初は、切り替えボタンを押す一瞬だけが勝負だと思っていました。旧と新を同時に動かす期間を作れるなら、確認しながら進められそうです。
うん、止めない移転は一瞬の技より準備で決まるんだ。新しい方を先に確かめ、古い方を急いで消さない判断ができたね。
サイトが開いても、同じドメインのメールが届くかは別に見ます。そこを忘れそうなので、切替後の確認表に丸を付けたいです。
それなら大丈夫だよ。旧側へのアクセスとメールが落ち着くまで残し、確認できてから契約を終えよう。
更新があるサイトは切替時間を設計する
日記ブログのように管理者だけが更新するサイトは、切替直前から記事投稿を止めれば差分を管理しやすくなります。一方、コメント、会員登録、予約、注文が入るサイトは、読者側からもデータが増えます。移行コピーを取った時刻以降の新規データをどう扱うか、作業前に決めなければなりません。
短いメンテナンス表示を使う場合も、「DNSが反映するまでずっと閉じる」という意味ではありません。最終差分を同期する時間だけ受付を止め、新サーバーで受付を再開できることを確認します。予約や注文があるなら、停止時間の告知、受付済みデータの件数、新環境で最初に発行される番号まで照合します。
旧側と新側を見分ける確認方法
見た目が同じサイトを二つ用意すると、どちらを見ているか分からなくなります。新サーバーだけに確認用ファイルを置き、そのURLが開くかで判定する方法があります。公開ページへ目立つ文字を追加すると読者にも見えるため、HTMLコメントやサーバー側の確認方法など、サイトへ影響しない手段を選びます。
DNS確認サービスの表示だけで成功とせず、自分の端末でも確認します。自宅回線のDNSキャッシュが古い場合は、スマートフォン回線や別ネットワークで結果が違います。確認した回線、時刻、表示先を記録すると、「一部だけ見えない」という問い合わせにも答えやすくなります。
SSLとメールをWebサイトと分けて確認する
新サーバーへDNSが向く前は、正式なドメインでSSL証明書を発行できない場合があります。切替後にSSL設定を完了し、httpからhttpsへ正しく転送されるか、証明書の対象ドメインが一致するかを確認します。ブラウザの警告が出る状態でリダイレクトを重ねると管理画面へ入れなくなるため、サーバー会社の順番に従います。
同じドメインでメールを使っているなら、Web用のAレコードだけを変えるのか、ネームサーバーごと移すのかで影響が違います。ネームサーバーを変えると、旧DNSにあったMX、TXT、SPF、DKIMなどが新側に存在しなければメール障害になります。変更前に全レコードを保存し、新側へ必要な値を用意します。
旧サーバーを解約できる判断条件
新サーバーで主要ページと管理画面が開くだけでは足りません。新規投稿が保存される、フォームが届く、アクセスログが新側へ記録される、旧側のログに通常アクセスがほぼ来ない、メール送受信が正常という条件を確認します。キャッシュやCDNを使っている場合は、配信元が新サーバーになったことも見ます。
解約前には旧サーバーから最後のバックアップを取得し、契約終了日を記録します。独自ドメインが旧サーバー契約の特典になっている場合、解約後の更新料金や管理先が変わらないかも確認します。移転が終わったことと、旧契約に付随するサービスを手放せることは別の判断です。
まとめ
WordPress移転のダウンタイムを避けるには、旧サーバーを稼働させたまま新環境を完成させ、確認後にDNSを切り替えます。反映中は両方が正常に見える状態を保ち、別回線でWeb、SSL、管理画面、フォーム、メールを確認してから旧契約を終了してください。