WordPressで同じ案内文やボタンを複数ページに置き、一か所の修正を使用先すべてへ反映したいときは「同期パターン」を使います。記事ごとに文章を変えたい場合は同期しない通常パターンを選び、同期パターンを挿入後にそのページだけ変更するときは先に「切り離す」を実行します。
同期パターンと通常パターンの違い
| 種類 | 編集したとき | 向いている内容 |
|---|---|---|
| 同期パターン | 同じパターンの使用先へ変更が反映される | 全記事共通の連絡先、営業時間、定型の申込案内 |
| 同期しないパターン | 挿入したページのブロックだけを編集できる | 見た目だけ揃え、文章や画像は記事ごとに変える紹介欄 |
| 普通のブロック | その投稿・固定ページだけが変わる | 一度しか使わない本文、記事固有の説明 |
WordPress 6.3以降、以前「再利用ブロック」と呼ばれていた機能はパターンの管理へ統合されています。古い解説で再利用ブロックと書かれていても、現在の管理画面では「パターン」「同期」という表示を探します。
同期パターンにする内容を先に決める
作成前に、その文章を使う全ページで内容が完全に同じかを確認します。会社の電話番号や全店共通の受付時間のように、どの使用先でも同じ変更を反映したい情報は同期向きです。
一方、「この記事のおすすめ」「店舗ごとの住所」「記事ごとに違う注意書き」は同期させません。見た目だけ再利用したい場合は、作成時に同期をオフにします。迷った内容は通常パターンから始める方が、意図しない一括変更を避けやすくなります。
既存のブロックから同期パターンを作る手順
- 「投稿」または「固定ページ」の編集画面で、再利用したいブロックを作ります。
- 複数ブロックをまとめる場合は、リストビューを開き、Shiftキーを使って対象を選択します。
- 選択したブロックのツールバーにある縦三点の「オプション」を押します。
- 「パターンを作成」を選び、管理画面で見分けられる名前を入力します。
- 「同期」をオンにして「作成」を押します。
- 投稿を保存し、保存確認に作成したパターン名が含まれることを確認します。
名前は「共通案内」だけではなく、「全記事共通・問い合わせ受付時間」のように、同期範囲と内容が分かる形にします。似たパターンが増えても、編集してよい対象を判断しやすくなります。
作成した同期パターンを別の記事へ挿入する
- 挿入先の記事を開き、左上の「+」ブロック挿入ツールを押します。
- 「パターン」内の同期パターン、または検索欄から登録名を探します。
- 目的のパターンを押して本文へ挿入します。
- 公開前にプレビューを開き、文章、リンク、余白が意図どおりか確認します。
段落ブロックで半角スラッシュを入力し、続けてパターン名を検索する方法もあります。同名がある場合は推測で選ばず、パターン管理画面で内容を確認してください。
あわわ…同期したまま営業時間を書き換えたら、昔の記事の案内まで全部変わるんですか?
私、その記事だけ直したつもりで更新を押しそうです。
同期パターンなら使用先にも反映されるよ。
そのページだけ変えたいときは、編集する前に「切り離す」を選んで普通のブロックへ戻そう。
先に切り離せば、そのページだけの文章にできるんですね。
更新ボタンを押す前に、保存対象へパターン名が出ていないかも見てみます。
うん、その確認なら安心だね。
最初はテスト用の下書き二つへ同じパターンを入れて、同期と切り離しを試すと違いがよく分かるよ。
一ページだけ変更するなら先に同期を切り離す
同期パターンを選択し、ツールバーまたはオプションから「切り離す」を選びます。切り離すと、その場所は通常のブロックになり、以後の編集は他の使用先へ反映されません。
- 変更したいページで同期パターン全体を選択します。
- パターン名と同期状態が表示されていることを確認します。
- 「切り離す」を押します。
- リストビューで通常の段落・画像・ボタンへ戻ったことを確認します。
- その後に文章や画像を変更し、プレビューします。
切り離したブロックは、元の同期パターンを後から直しても追従しません。共通案内へ戻したくなった場合は、切り離したブロックを削除して、最新の同期パターンを挿入し直します。
同期パターンそのものを編集する方法
編集画面右上の縦三点から「パターンを管理」を開くか、サイトエディターの「デザイン」→「パターン」から対象を選びます。テーマやWordPressの表示によって入口は異なりますが、パターン名と同期マークを確認してから編集します。
記事内へ挿入した同期パターンを直接編集した場合も、保存画面にパターン名が表示されます。投稿本文だけの更新だと思い込まず、どの内容が保存対象になっているか読み直してください。
編集前に使用先を確認する理由
同期パターンの変更は便利ですが、季節キャンペーンや期限付き文言を上書きすると、古い記事を含む使用先すべてが現在の案内へ変わります。変更前にパターン名でサイト内を検索し、代表的な使用ページを控えます。
更新後は最低でも、通常記事、固定ページ、スマートフォン表示の三か所を確認します。リンク先を変更した場合は、ボタンを実際に押して正しいページへ移動するところまでが成功確認です。
間違えて同期内容を変更したときの戻し方
- 更新直後なら、編集画面の「元に戻す」が利用できるか確認します。
- パターン管理画面で対象を開き、変更履歴またはリビジョンが表示される環境では変更前の内容と比較します。
- 元の文章が分かる場合はパターンを修正し、保存します。
- 使用先の代表ページを再読み込みし、元の表示へ戻ったことを確認します。
同期パターンを削除すると、使用していた場所に「ブロックが削除されたか、利用できません」という表示が出る場合があります。使わなくなったパターンでも、使用先を確認する前に削除せず、先に通常ブロックへ切り離すか別のパターンへ置き換えます。
同期パターンが見つからないとき
「再利用ブロック」という名前を探している
現在はパターンの中に統合されています。ブロック挿入ツールの「パターン」、またはオプション内の「パターンを管理」を探します。
作成時に同期をオフにした
通常パターンとして保存されています。パターン管理画面で同期状態を確認し、全使用先へ変更を反映したいなら、同期パターンとして作り直します。
権限や画面構成が違う
ユーザー権限、使用テーマ、WordPressの版によって管理入口が異なります。記事編集はできてもパターン管理ができない場合は、管理者へ権限と運用ルールを確認します。
安全に試すためのテスト手順
- 公開しないテスト用下書きを二つ作ります。
- 「テスト用・共通連絡先」という同期パターンを作り、両方へ挿入します。
- 一つ目で電話番号の末尾だけ変え、保存対象にパターン名が出ることを確認します。
- 二つ目を再読み込みし、同じ変更が反映されたことを確認します。
- 二つ目のパターンを切り離し、文章を変更します。
- 元の同期パターンを再編集し、切り離した二つ目だけ変わらないことを確認します。
このテストで「同期」「切り離し」の違いを体験してから本番の案内へ使うと、更新範囲をイメージしやすくなります。
同じ案内を直すたびに記事を探し回らなくていいのは、すごく助かりそうです。
でも、大事な注意書きを間違えて消したらと思うと、まだ少し緊張します…。
その慎重さがあれば大丈夫だよ。
変更前に使用先を把握して、更新後に代表の二ページを開けば、影響を確かめながら使えるからね。
まずは連絡先みたいに、本当に全記事で同じ内容だけから試してみます。
記事ごとに違う文章は普通のパターンにして、無理に同期させないようにしますね。
それが一番分かりやすい始め方だよ。
便利さより先に、どこまで同じ内容として管理したいかを決めれば失敗しにくいよ。
これからWordPress環境も用意する人へ
同期パターンはWordPress本体の編集機能なので、現在のサイトで問題なく使えている人はサーバーを変更する必要はありません。これから新しいWordPressサイトを作り、パターンを使った共通案内まで自分で管理したい初心者は、WordPressの簡単設置、無料SSL、問い合わせ先をまとめて確認できるレンタルサーバーを選ぶと、記事編集を始めるまでの迷いを減らせます。
エックスサーバー
これからWordPressを用意し、ブロックや同期パターンを使ってサイトを育てたい初心者向け
向いている人 新しいWordPressサイトを簡単設置から始め、運用中の相談先も確保したい人。
向いていない人 すでに現在のサーバーでWordPressと同期パターンを問題なく使えている人。
最新料金とWordPressの利用条件を確認するまとめ
全ページで同じ内容をまとめて管理するなら同期パターン、見た目だけ再利用して記事ごとに変えるなら同期しないパターンを使います。そのページだけ変更する場合は、編集前に切り離します。作成名に同期範囲を入れ、保存画面の対象を読み、更新後に使用先とリンクを確認すれば、便利さと安全な運用を両立できます。
よくある質問
同期パターンを使った記事を削除すると、パターンも消えますか?
記事から一つの使用箇所がなくなるだけで、管理しているパターン自体は通常残ります。パターン管理画面で存在を確認してください。
同期パターンの一部分だけ切り離せますか?
まずパターン全体を切り離して通常ブロックへ戻し、その後に必要な部分を編集します。同期状態の一部だけを独立編集しようとしない方が分かりやすいです。