WordPressで投稿や固定ページをゴミ箱へ移しても、すぐには完全削除されません。「投稿一覧」または「固定ページ一覧」の「ゴミ箱」から復元できます。ただし「完全に削除する」を実行した後は、WordPress標準画面から戻せません。復元した後は公開状態、URL、メニュー、画像まで確認します。

結論:ゴミ箱と完全削除の違い

操作 公開画面 管理画面から復元
ゴミ箱へ移動 記事は通常見えなくなる できる
復元 元の状態に応じて再表示 不要
完全に削除 見えない できない

削除するか迷う記事は、まず下書きや非公開へ変える方法もあります。URLや内部リンクを残したまま内容を直したいなら、ゴミ箱より下書きが適しています。

投稿をゴミ箱へ移す手順

  1. 管理画面で「投稿」→「投稿一覧」を開きます。
  2. 対象タイトルへマウスを重ね、「ゴミ箱へ移動」を押します。
  3. 一覧上部の通知を確認し、「ゴミ箱」タブの件数が増えたことを見ます。
  4. 記事URLをログアウト状態で開き、一般読者から見えないことを確認します。

複数記事はチェックボックスを選び、「一括操作」→「ゴミ箱へ移動」→「適用」で移せます。最初にタイトルとURLを控え、別カテゴリーの記事を巻き込んでいないか確認してください。

ゴミ箱から復元する手順

  1. 「投稿」→「投稿一覧」を開き、上部の「ゴミ箱」を押します。
  2. 戻したい記事のタイトルと削除日時を確認します。
  3. タイトルへマウスを重ね、「復元」を押します。
  4. 通常の投稿一覧へ戻り、記事を開いて公開状態と公開日時を確認します。
  5. 公開記事ならURLを開き、本文、画像、リンクを確認します。

復元は「以前と完全に同じ導線へ自動で戻る」とは限りません。メニューやウィジェットからリンクを手動で削除していた場合は、そちらも戻す必要があります。キャッシュに404ページが残る場合は、サイトとブラウザのキャッシュを更新します。

固定ページを復元する場合

「固定ページ」→「固定ページ一覧」→「ゴミ箱」から同じように復元します。固定ページはホームページ、投稿ページ、メニュー、問い合わせ導線に使われることがあるため、記事本文だけでなく「設定」→「表示設定」とナビゲーションも確認します。

ホームページに指定した固定ページを削除すると、トップページの表示が変わる可能性があります。復元後も設定が外れている場合は、表示設定で正しいページを選び直します。

完全に削除する前の確認

  • 同名の記事や固定ページではないか
  • URLが外部サイトやSNSからリンクされていないか
  • メニュー、関連記事、画像の使用先になっていないか
  • 残すべきコメントや履歴がないか
  • 削除ではなく下書き・非公開・リダイレクトで対応すべきでないか

確認後、「ゴミ箱」内の対象記事で「完全に削除する」を押します。「ゴミ箱を空にする」は中の全記事が対象になるため、1件だけ消したいときは使わないでください。

投稿・固定ページ・画像・コメントは別のゴミ箱

投稿を削除しても、本文で使った画像がメディアライブラリから自動で消えるとは限りません。逆に、メディアを完全削除すると他の記事の画像まで表示されなくなる場合があります。使用先が分からない画像を容量節約だけの目的で一括削除しないでください。

コメントは「コメント」画面、投稿は「投稿一覧」、固定ページは「固定ページ一覧」で管理します。探しているものが見つからないときは、種類に合った管理画面を開いているか確認します。

ゴミ箱に記事が見つからない原因

別の種類を見ている

投稿と固定ページを取り違えていないか確認します。商品や独自投稿タイプは専用メニューにゴミ箱がある場合があります。

絞り込みや権限の影響

投稿者、カテゴリー、検索語の絞り込みを解除します。自分の権限では他のユーザーの記事を扱えないこともあります。

すでに完全削除された

WordPress標準画面からは復元できません。サーバーや運用担当者が保持する復旧手段がある場合でも、サイト全体を戻すと他の記事の更新まで巻き戻るため、影響を確認して相談します。

ゴミ箱が自動的に空になった

サイト設定や保守処理によって一定期間後に削除されることがあります。ゴミ箱を長期保管場所として使わず、残す可能性がある記事は下書きや非公開で管理してください。

復元後にURLが開かないとき

  1. 記事の公開状態が公開か確認します。
  2. 編集画面のパーマリンクをコピーし、正しいURLを開きます。
  3. 同じスラッグを別記事が使っていないか確認します。
  4. メニューや内部リンクが古いURLのままなら修正します。
  5. キャッシュを更新し、シークレットウィンドウでも試します。

URLを変える前に考えること

復元時にURLスラッグを変更すると、以前のリンクは404になる可能性があります。単に記事を戻すだけなら元のURLを維持し、変更が必要な場合は旧URLから新URLへの案内やリダイレクトを検討します。

検索から訪問されていた記事は、削除と再作成を繰り返すより、同じURLで内容を更新する方が読者の混乱を抑えられます。削除理由が「内容が古い」だけなら、更新で解決できないか先に判断します。

完全削除後の復旧手段を契約中のサーバーで確認する

「完全に削除する」を実行した後は、WordPressのゴミ箱から戻せません。この場合に限り、契約中のレンタルサーバーが保存している自動バックアップと復元条件を確認します。ただし、サイト全体を過去時点へ戻すと、削除後に追加した記事や注文情報まで巻き戻る可能性があります。先にサーバー会社へ、対象記事だけを戻せるか、データベース全体の復元になるか、料金と保存期間を確認してください。

これからサーバーを選ぶ段階で、誤削除時の戻しやすさも重視する初心者には、WordPress、自動バックアップ、復元窓口をまとめて確認できるサーバーが候補になります。すでに別のサーバーを契約している人は、この記事のために乗り換える必要はありません。まず現在の契約先の復元機能を確認してください。

エックスサーバー

エックスサーバー

WordPress運用と自動バックアップをまとめて確認したい初心者向けのレンタルサーバー

スタンダード月額693円〜目安(キャンペーン・契約期間で変動) 総合評価 4.6 / 5

向いている人 これからWordPressを始め、誤削除時の復元手段やサポートもサーバー選びの条件にしたい人。

向いていない人 すでに他社サーバーを契約中で、その契約先に必要なバックアップと復元機能がある人。

最新料金とバックアップ条件を確認する

作業完了のチェックリスト

  • 対象タイトルを1件ずつ確認した
  • ゴミ箱か完全削除かを意識して選んだ
  • 復元後の公開状態とURLを確認した
  • トップページ、カテゴリ、メニューのリンクを確認した
  • スマートフォンでもページを開いた

削除前に残しておく記録

タイトル、公開URL、公開状態、カテゴリー、削除理由を記録します。アクセスのある記事なら、検索や解析画面で直近の閲覧状況も確認してください。「読まれていないと思った」という感覚だけで消すと、季節によって読まれる記事や外部リンクの入口を失うことがあります。

記事を統合するために削除する場合は、移行先のURLと、旧記事から移した情報を記録します。読者が古いURLへ来たときに迷わないよう、適切な案内を用意してから削除します。

一括操作を安全に使う方法

  1. 一覧の表示件数を確認し、必要なら検索やカテゴリーで対象を絞ります。
  2. チェックしたタイトルを上から読み直します。
  3. 一括操作を適用する前に、対象件数をメモします。
  4. 適用後、ゴミ箱の件数とタイトルを照合します。

大量の記事でも「20件処理したから完了」ではなく、各記事が本当に対象だったかで判断します。復元時も同様に、一括復元後の公開状態とURLを記事ごとに確認してください。

公開中の記事を誤ってゴミ箱へ入れた場合

慌てて新規記事を作らず、まず元の記事を復元します。新規作成するとURLが変わったり、同じ内容が重複したりするためです。復元後に元URLを開き、公開日時、カテゴリー、アイキャッチ画像、メニューの順に確認します。

短時間でも404になっていた場合、サイト内キャッシュやCDNが404を保持することがあります。記事が公開済みなのに読者画面だけ404なら、キャッシュを更新して再確認します。

まとめ

ゴミ箱は取り消せる削除、完全削除は管理画面から取り消せない削除です。迷ったらゴミ箱や下書きを使い、復元後は記事が一覧に戻っただけで終えず、公開URLと読者導線まで確認してください。